レポート ミズゴケのポットを作ってみよう!

9月29日(日)、江別市にて「ミズゴケのポットを作ってみよう!」を開催しました。
このイベントは7月のサポーターミーティングで「やってみたい!」との声をいただき、実現したものです。
しめっちネットの会員・賛助会員・サポーター・ミズゴケ里親さんを対象にご案内し、参加者を募集しました。

当日のスケジュール

9:00~  :南幌温泉集合/江別太遊水地へ移動/イベントの趣旨などの説明

9:45~ :11cmポット作り/フロート作り/ガラスポット作り

11:45~ :まとめ/片付け

12:00  :終了

12:30~13:00 :希望者で夕張川河川敷の自然再生地を視察

実施内容

開催場所は、普段は入ることのできない、工事中の江別太遊水地でした。
江別河川事務所さんのご協力のもと、乾燥化等によりミズゴケの生育に良好な場所とは言えなくなったこの場所から、ミズゴケを救出する活動を行いました。
雨が降ったり止んだりの天気の中、しめっちネットのサポーターやミズゴケ里親さんを含む計13名で実施しました。

かつての石狩平野には、日本一の面積を誇る大きな湿原が形成されていました。
この湿原を形作っていたのがミズゴケです。
ミズゴケは雨水だけで育ち、保水力の高い植物です。
そのため、他の様々な湿性植物の苗床にもなるのです。
現在、ミズゴケの湿原はそのほとんどが消失してしまったため、ミズゴケはとても貴重なものとなっています。
湿原を守り育てていくためには、まずミズゴケを増やす必要があるのです。

今回は、まずミズゴケの群落から手づかみでミズゴケを引き抜く体験を行いました。
直径11cmのポットに3つかみ分のミズゴケを入れていきます。
ミズゴケの群落はふわふわで、中に手を入れるとひんやりして気持ちが良いです。

次に、発泡スチロール製のフロートの4つの穴に、ミズゴケを約20本ずつピンセットで植え付ける体験を行いました。
雨が強くなるときもありましたが、みなさん丁寧に作業を進めてくださいました。

フロート作りと同時に、ガラスポット作りも行いました。
ミズゴケを約10本ずつポットに入れ、コルク栓をします。
これは、今後のしめっちネットのイベント等で里親さんを募集する際に配布する予定です。

約2時間半の活動で、11cmポット200個、フロート20個、ガラスポット24個を完成させることができました。
ご参加頂いた方々、本当にありがとうございました!

5年ほど育てているミズゴケは、フロートからあふれ出すほどに増えています。

その後、湿原の自然再生を行っている夕張川河川敷へ行き、作成したフロートを浮かべました。
5年も経てば、フロートいっぱいにミズゴケが増えてくれることでしょう!

参加者の皆様と解散した後、事務局でフロートは合計30個、ガラスポットは合計70個になるまで追加作成しました。
フロートには泥炭を貼り付け、完成させました。

参加者の方々のご協力のおかげで、目標を達成することができました。
今回ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!

----------
しめっちネットでは、今回のように一般募集せず、会員やサポーターなど向けにご案内するイベントもございます。
サポーターは年会費無料です。
ご興味のある方は、HPからご登録いただくか事務局までご連絡ください。
http://ishikarigawa-net.com/ご支援/