しめっちカフェ#04 湿地を活かして洪水に備える〜グリーンインフラとしての湿地 中村 太士 氏

豪雨災害が頻発する昨今、堤防を一律高くすることだけでは水害を防げず、また堤の中に水を押し込めて早く流すのには限界がある。石狩川流域にはかつてショートカットして残されている河跡湖や湿地等が数多く存在し、それらを平時には湿地として活かしながら、洪水時には緩衝地帯として機能させることで、ピーク水量を抑えて壊滅的な破堤を防ぐことができるのではないか。
多くの自然再生に関わり、また調査研究を行っている中村先生に、防災に湿地を活かすという新たな考え方やその進め方、私たちの関わり方などについてお話を伺いたいと思います。

☆しめっちカフェって??
私たちの住んでいる石狩平野は、かつては釧路湿原より広大な湿地が広がっていて、多様で多くの野生生物や人間がそこで暮らしていました。しかしながら経済発展とともに、その豊かな自然環境や文化の殆どが失われつつあります。湿地のステキさ・楽しみ、そして今と未来…。仕事を終えた夕暮れに、気軽に集まって楽しくお話を聴き、しゃべりませんか?密かに湿地好きの方も、湿地ぃ?なんかわかんないけど気になるというあなたも、軽く飲み食いしながら、鴨々川のほとりの古民家でひととき過ごしましょう。

日時 10月15日(月)
時間 18:30〜21:00
場所:鴨々堂(札幌市中央区南7条西2丁目2)
参加費:1,000円 
   軽食・飲み物付き(乾杯ビール程度)持ち込み歓迎
定員:20名  申込みフォームからお申込み下さい
https://goo.gl/forms/XuhE8S4pAbMOuDr33

■guest speaker
中村 太士(なかむら ふとし)
1958年愛知県名古屋市生まれ。1983年北海道大学大学院農学研究科林学専攻修士課程修了。農学博士。1984年北海道大学農学部助手として採用。1990年同講師、1992年同助教授、2000年同教授。1990 年から92 年までアメリカのオレゴン州立大学で生態系管理学を学ぶ。森林と川のつながりなど、生態系間の相互作用を土地利用も含めて流域の視点から研究している。2005年日本森林学会賞、2009年生態学琵琶湖賞、2011年尾瀬賞、2012年みどりの学術賞、2013年北海道大学研究総長賞、2017年日本農学賞、読売農学賞、2018年北海道科学技術賞、紫綬褒章受賞。国際誌Geomorphology, Earth Surface Processes and Landforms, Oxford Bibliographies (Oxford University Press) などの編集委員、日本森林学会会長、日本生態学会代議員、応用生態工学会副会長などを歴任する。中央環境審議会、国土審議会、社会資本整備審議会委員、釧路湿原自然再生協議会会長を務める。

主催:石狩川流域 湿地・水辺・海岸ネットワーク(しめっちネット)
申込み:以下の申込みフォームからお願いします
    https://goo.gl/forms/XuhE8S4pAbMOuDr33
住所:札幌市中央区南8条西2丁目5-74 市民活動プラザ星園201号
電話:011-200-0973
メール:http://ishikari.xn--wetlandgmail-td4kic.com/

北海道、北海道コカ・コーラボトリング(株)、(公財)北海道環境財団の三者による協働事業「北海道 e-水プロジェクト」の支援を受け実施しています