しめっちカフェ#19 自然によりそう地域づくり〜グリーンインフラの未来~

気候変動の影響もあって、災害が激甚化・頻発化している昨今、湿地の持つ減災防災機能も注目されてきており、遊水地や水田などの人工的な湿地もグリーンインフラとしての価値が認められ、同時に生物多様性を育む空間としても、自然資本としての重要性が理解されるようになってきました。しかしながらその機能の発揮・維持のためには人間による保全や利活用が大切で、地域での協働をいかに進めるかが鍵となります。その現場に入り込んで研究・実践されてきた鎌田さんらの経験をもとに、望ましいプロセスやデザインについてお話いただき、また後半では中村さんと今後のグリーンインフラのあるべき姿について対談していただこうと思います。
お話 鎌田磨人さん(徳島大学教授) 中村太士さん(北海道大学名誉教授)日時 2025年5月24日(土) 18時~19時半
定員 15名程度予定
場所 bokashi 札幌市中央区南二条西1丁目7番地1 二番館ビル2F
申込み https://forms.gle/HEu1kqY9zBb62t1k9
主催
石狩川流域 湿地・水辺・海岸ネットワーク(しめっちネット)
共催 特定非営利活動法人 北海道NPOサポートセンター
協力 特定非営利活動法人 日本NPOセンター
協賛 損害保険ジャパン株式会社
SAVEJAPAN 2024-2025の助成を受けて実施します。
<ゲスト プロフィール>
鎌田 磨人さん(徳島大学 教授)
1990年3月広島大学大学院生物圏科学研究科修了(学術博士)、1990年4月徳島県立博物館学芸員、1998年4月徳島大学工学部建設工学科助教授、2008年4月徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部教授を経て、2017年4月より徳島大学大学院社会産業理工学研究部教授。
2025年3月、「自然によりそう地域づくりー自然資本の保全・活用のための協働のプロセスとデザイン」(共立出版)を共著で出版。
https://www.kyoritsu-pub.co.jp/book/b10123414.html
日本景観生態学会会長(2020年1月〜2023年12月)、International Consortium of Landscape and Ecological Engineering (ICLEE)会長(2024年10月〜)、生物多様性とくしま会議共同代表など歴任。今は猫たちに遊んでもらっているときが至福の時間とのこと。1961年徳島市生まれ。
中村太士さん(北海道大学 名誉教授)
1983年北海道大学大学院農学研究科林学専攻修士課程修了。1984年北海道大学農学部林学科砂防工学講座助手。1987年農学博士。1990~92年オレゴン州立大学に留学し生態系管理学を学ぶ。森林と川のつながりなど、生態系間の相互作用を土地利用も含めて流域の視点から研究、北海道大学大学院農学研究院森林生態系管理学研究室教授を2024年3月退官し名誉教授。
生態学琵琶湖賞、尾瀬賞、みどりの学術賞受賞、紫綬褒章受章。中央環境審議会専門委員、自然再生専門家会議委員、釧路湿原自然再生協議会会長など歴任。主な著書に「水辺域管理-その理論・ 技術と実践」(古今書院)、「川の環境目標を考える」(技報堂)など。冬季の伐倒・玉切り、そして薪ストーブの火を見ながら一杯やるのが楽しみ。夏は嫁に連れられて釣り。1958年名古屋市生まれ。
☆しめっちカフェって??
私たちの住んでいる石狩平野は、かつては釧路湿原より広大な湿地が広がっていて、多様で多くの野生生物や人間がそこで暮らしていました。しかしながら経済発展とともに、その豊かな自然環境や文化の殆どが失われつつあります。湿地のステキさ・楽しみ、そして今と未来…。仕事を終えた夕暮れに、気軽に集まって楽しくお話を聴き、しゃべりませんか?密かに湿地好きの方も、湿地ぃ?なんかわかんないけど気になるというあなたも、参加しませんか。