レポート ヒシを食べてみよう!② 食べる ~ヒシとウポポとアイヌ模様~
12月15日(日)、札幌市厚別区民センターにて「ヒシ(ペカンペ)を食べてみよう! ~ヒシとウポポとアイヌ模様~」を開催しました。
未就学のお子さんから大人まで計34名の方々がご参加下さいました。
講師は平取町二風谷出身の川上裕子さんと、娘さんのあずささんです。
当日のスケジュール
10:00~ :集合/挨拶/アイヌに伝わる植物の利活用のお話
10:30~ :ヒシ料理作り
12:30~ :ヒシ料理で昼食
13:30~ :ヒシとアイヌ文様についてのお話
14:30~ :ヒシにまつわるウポポ(歌と踊り)
15:00~ :まとめ/片付け
16:00 :終了
実施内容
ヒシは、池や沼の水面に葉を浮かべる、浮葉植物の一種です。
夏から秋にかけて白い小さな花が水面に咲き、やがて葉の裏(水中)に果実がなります。
アイヌ語ではこのヒシの実を「ペカンペ」と呼び、デンプンが多く含まれているため、湖畔のコタンの人々にとっては重要な食糧だったそうです。
今年の9月に石狩川と当別川の合流点付近にある池で採取したヒシを約500個使い、アイヌ料理を教えて頂きました。
メニューは以下の通りです。
・ペカンペと黒米のご飯
・きのこのオハウ(塩味・味噌味)
・ラタシケプ
・コンプシト
・ペカンペ入りカンボチャシト
まずは茹でたヒシの実の殻を剥く作業から。
殻が硬いので指先が痛くなりますが、徐々に慣れてくると早く剥けるようになりますね(^^)
班に分かれ、ご飯以外の4品を分担して作りました。
みなさんとても手際が良く、時間通りに完成させることができました。
裕子さんが「これは美味しい!」と言ってくださるほど、どのお料理も素晴らしい出来栄えでした!
参加者のみなさんも「想像以上に美味しかった!」と、とても喜んで下さいました。
昼食後は、裕子さんのお話の時間です。
アイヌに伝わるヒシに関する伝説や、食糧不足の際の生き延び方などを、実体験を交えてお話して下さいました。
また、アイヌ模様のそれぞれの意味や、ヒシを採る様子を表現したウポポ(歌と踊り)も教えて頂きました。
何を質問しても答えて下さり、とても貴重なお話を聞くことができました。
今回のワークショップを通して、ヒシに興味を持ってくれたり、湿地が好きになってくれた方がいたらとても嬉しいです。
講師の裕子さん・あずささん、
9月のヒシ採取に参加してくださった方々も、今回参加してくださった方々も、本当にありがとうございました!
(ヒシを採取した際の様子はこちら↓ )
http://ishikarigawa-net.com/report/1000/
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私たちは、湿地を守り育てていくため、湿地の植物の利活用を行い、より多くの方に湿地の必要性や大切さを知ってもらいたいと思っています。
来年度も今回のようなワークショップを開催したいと考えておりますので、興味のある方はぜひご参加下さい!
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